【docomo】15年ユーザーのドコモからMVNOにMNPをした話【OCNモバイルONE】

【docomo】15年ユーザーのドコモからMVNOにMNPをした話【OCNモバイルONE】
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さようならドコモ

世間は「iPhone7」で盛り上がっていますが、先月末でドコモの縛りが切れたのでMNPをいたしました。MNP先はMVNOの「OCNモバイルONE」です。きっかけは2人の子供にスマホを持たせることになり色々と計算をした結果、一番維持費が安いと判断したためです。
我が家は夫婦2人と子供2人の4人家族なので一般的な家族構成に入ると思います。我が家の事例が他のご家庭の参考になるかもしれませんので、検討した際の2社の比較を記録しておくことにしました。OCNを選んだのは容量シェアができるSIMカードの枚数が最大5枚と多かったのが理由です。

家族でiPhoneにしたいならドコモは意外とお得?

大手キャリアはシミュレーターがあるので非常に分かりやすいですね。なるべくドコモとOCNでの条件を低価格で揃えるためにデータ通信は5GBでシェア、通話は5分かけ放題プランを選び、家族全員が「iPhone7」にした場合の比較をしてみました。まずはドコモの主回線から。
※比較の為のざっくり計算したものですのでプランやキャリアなどにより上下すると思います。

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機種:iPhone7 32GB
基本プラン:カケホーダイライト(5分間の通話無料)
パケットパック:シェアパック5
ずっとドコモ割:-800円(15年ユーザー)
9,855円/月(税込)

1台目は9,855円となりました。これは予想していたよりちょっと高い価格でした。では家族分の残り3台を計算してみましょう。

160916_02

機種:iPhone7 32GB
基本プラン:カケホーダイライト(5分間の通話無料)
パケットパック:シェアオプション(代表のパケットを分けてもらう)
3,591円/月(税込)

基本的には1台目と同じですがパケットパックは主回線からデータを分け合うシェアオプションを選択することで、残り3台は3,591円となりました。1台機種変、2台新規でも価格は同じでした。子供の分は「U25応援割」でパケットが1GBずつサービスになりますので、パケットは7GBまで使えることになります。2年間運用した場合は、

■結果
1ヶ月:9,855 + (3,591 x 3) = 20,628円
24ヶ月:20,628 x 24 = 495,072円
1回線の1ヶ月の費用:5,157円

という金額となります。1回線あたり「5,157円/月」にはiPhoneの本体料金を含んでいますので、これはかなりお得な価格に思われます。

MVNOだとiPhoneの維持費は意外に高い!

では私がMNPした「OCNモバイルONE」ではどれくらいの金額になるのでしょうか。こちらはiPhoneをSIMフリーで一括購入するので、先に24ヶ月分を計算してから1月分を割り出してみたいと思います。

■主回線
基本プラン/音声対応5GBコース:2,322円(税込)
5分かけ放題オプション:918円(税込)
■子回線
容量シェア:1,242 x 3 = 3,726円(税込)
5分かけ放題オプション:918 x 3 = 2,754円(税込)

1ヶ月分(回線料のみ):2,322 + 918 + 3,726 + 2,754 = 9,720円
24ヶ月分(回線料のみ):9,720 x 24 = 233,280円

■その他
初回SIMカード発行手数料:3,240 x 4 = 12,960円
SIMフリー版 iPhone7 32GB:78,624円(税込) x 4 = 314,496円

■結果
24ヶ月分(回線料):233,280円
初回SIMカード発行手数料:12,960円
SIMフリー版 iPhone7 32GB 4台:314,496円
24ヶ月の総費用:560,736円
1ヶ月の費用:23,364円
1回線の1ヶ月の費用:5,841円

結果なんと1回線あたりドコモより約700円も高くなることに。さらにドコモは25歳以下ユーザーにはオプションでパケット1GBついてきますので、4人家族で約2,800円も安く2GBも余分にパケットが付いてくるという結果になりました。ドコモの月々サポートと家族割りがかなりお得だということにあらためて気付かされましたね。ちなみに1人で維持する金額を計算してみると、

ドコモ:7,803円
OCN:6,651円

この様にOCNの方が少しお得という計算結果となりました。しかしこの価格差ならドコモでiPhoneを契約する方がサポートなどもあり良いように思われます。ではなぜ私がMNPをしたのかと言いますと、iPhoneを使わないから です。

MVNOは基本料を限界まで安くできる。

では私が実際にMNPした際の費用を記載してみましょう。

■主回線
基本プラン/音声対応5GBコース:2,322円(税込)
■子回線
妻用・容量シェア(音声):1,242円(税込)
子供用・容量シェア(SMS付データ):615 x 2 = 1,230円(税込)

1ヶ月分(回線料のみ):2,322 + 1,242 + 1,230 = 4,794円
24ヶ月分(回線料のみ):4,794 x 24 = 115,056円

■その他
初回SIMカード発行手数料:(3,240 x 2) + (1,944 x 2) = 10,368円
ZenFone 2 Laser:19,220円(税込) x 2 = 38,440円
050plus利用料:300 x 2 = 600 ÷ 2(半額割) = 300 x 24 = 7,200円

■結果
24ヶ月分(回線料):115,056円
初回SIMカード発行手数料:10,368円
ZenFone 2 Laser 2台:38,440円
050plus利用料:7,200円
24ヶ月の総費用:171,064円
1ヶ月の費用:7,127円
1回線の1ヶ月の費用:1,781円
1回線の1ヶ月の固定通信費用:,1,198円

音声SIMは着信メインなので無料通話オプションなどは付けていません。SIM発行手数料はカードを安く手にすることもできますが一応正規料金で計算しています。子供用はSMS付データSIMにし、電話には「050plus」などを利用することにしました。スマホ本体は「ZenFone 2 Laser」を2台購入。OCNはドコモ系MVNOなので親2人は手持ちのドコモのスマホにSIMを差し替えるだけで利用でき、新たに買い足す必要はありませんでした。最近ではSIMフリーのandroidスマホが数多くそろっています。安い機種であれば1万円を切るものもあります。MVNOを利用する場合は本体価格の安いスマホを選ぶことと、プランのオプションを徹底的になくすことにより月々の料金をかなり抑えることができます。キャリアにはライトユーザーに特化したプランが無いことが一番のデメリットだと感じています。
ただこの1回線あたり「約1,200円」には通話料を含んでいないので沢山通話をする人の場合は差額からどちらが得かを割り出す必要があります。我が家では通話は着信がほとんどで、自宅での通信はwi-fiなのでMVNOへMNPすることに決めたのでした。

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誰もがお得になるとは限らない。MVNOの注意点!

MVNOを利用すれば通信費を抑えることは可能ですが、ポイントを良く理解しておくことが必要です。ここではMVNOにMNPをする際に気をつける内容と対策を記載しておきます。

キャリアメール

MVNOでは当然キャリアメール(@docomo.ne.jp等)が利用できません。そのためGmailなどのPC用アドレスを利用することになります。しかしGmail等のアドレスはキャリアメール宛には迷惑メール扱いで届かない場合もありますので、知り合いなどにはアドレス変更とメールの受信許可をお願いする期間の余裕を見て変更しましょう。我が家では数ヶ月アドレスを並行して使って完全移行させました。

通話料が高い

家族や友人間では050やLINEなどの無料通話を使うことで通話料を抑えることができます。ただ電話回線を使わないので多少の遅延や音質の低下がありますが、我が家では許容範囲と感じています。電話回線を利用する場合OCNでは5分かけ放題のオプションが918円となります。無制限かけ放題のプランが無いため通話料の上限というものがありません。「楽天でんわ」など通話料を半額(30秒10円)にするアプリなどもありますので、月にどれくらい発信しているかで検討してください。

050では緊急通報が使えない

「090や080」を使わず「050」などを利用するデータSIMは基本料も非常に安いです。我が家は子供にはデータSIMでスマホを持たせることにしました。この場合の一番の難点は「110」や「119」などの緊急通報(177なども)が使えないということです。対策としましては生活圏の警察署や消防署の番号を登録しておくことが最善かと思います。子供の場合はいきなり警察などに連絡を取ることはあまりなく家族に連絡してくる場合が多いと思いますので、緊急の場合にはLINEのグループ通話などは同時発信ができて最適かと思います。

LINEのID検索が使えない

LINEを利用している場合にIDで自分を検索してもらうためには年齢認証の必要があります。キャリアのスマホの場合は年齢認証をクリアできるのですがMVNOの場合は不可能となっています。基本的にMVNOの場合はこれを突破することができないので離れているは相手と友達になりたい時は、招待コードをSMSやメールで送信してつながってください。LINE利用には初期の認証にもSMSを使用するのでSMS付きのデータSIMか音声SIMを契約してくださいね。

名義変更はできない

私が契約しているOCNに問合せたところ名義変更は全体、一部とも不可という返答をいただきました(メールの内容は非常に丁寧でした。)。そのため名義変更をしたい場合は一旦キャリアへMNPする必要があるかと思います。このこともあり子供用は電話番号をわざわざ取得しませんでした。(必要になった場合は自分名義にしてもらおうと思います。)

結局どういう人がお得?

上記以外にもMVNOのデメリットはあるかもしれませんが私には「メリット(価格)>デメリット」でしたので特に不満はありません。個人的には、

キャリアが良い人

「iPhoneじゃなきゃヤダ」「キャリアメールは捨てられない」「サポートが無いと不安」「通話は発信メインで時間が長い」

MVNOが良い人

「iPhoneにこだわりはない」「通信費を少しでも安くしたい」「あまってるスマホを子供に渡したい」「通話は着信メイン」

くらいが境目かなと思います。価格と品質のバランス的には通話とメールのみキャリアで契約してデータ通信はMVNOの2台持ちが最適と思いますが、2台持ち歩き&充電の手間などを考えると多くの方は敬遠するかと思います。通話とデータ通信のSIMを2枚入れて待受け可能な「Moto G4 Plus」などの端末もありますが、この様な「デュアルスタンバイ(同時待ち受け、通信時はどっちか一方のみ)」は機種が少ないのと、同時通信可の「デュアルアクティブ」では無いのでちょっとつらいですね。

長く利用したドコモでしたがMNPしても「身軽になったなぁ」という感想だけでした。我が家の様にMVNOに家族単位で移行するケースも増えると思われますので、キャリアはもっと長期ユーザーに対してのメリットを出さないとどんどんユーザーが離れて行く気がしますね。

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