気に入らなかったのでもう一度チャレンジしました。
【レザークラフト】LUMIX DMC-TZ60のレザーケース作りにリベンジ【速写ケース】
TZ60のケースに悩む
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コストパフォーマンス抜群のHAKUBAデジタルポッシュS「SDP-STS-BK」:サイズもピッタリ
先月購入した「LUMIX DMC-TZ60」はイベントや行楽に活躍してくれて、かなり気に入っています。手ブレ補正が良く効くので動画の歩き撮りなどに最適です。
出かける際はケースに入れてカバンの中ですが、すぐに撮りたい時は出すのに手間取るため、結局手で持ち歩いてる場面が非常に多かったです。そこで「速写ケースで斜めがけにしよう。」と考え、探してみたのですが見つかったのは「DMW-CT60」という純正品のみ。しかも5,000円ほどする上あまりデザインが好みではありません。「LF1」用のレザーケースなどは結構見つかるので「LF1=趣味」「TZ60=ファミリー用途」という住み分けを感じますね。
結局「無いなら作るか。」ということで「TZ60」の速写(レザー)ケース作りにチャレンジしてみました。
材料(ヌメ革)をカットする
ちなみにレザークラフトは「超我流」なので作り方は結構適当だと思います。
革を貼り合わせるのが面倒なのでヌメ革1枚で作ります。茶色の革があればよかったのですが、余っていたのが赤い革だったので、3倍早く撮れる「赤い速写ケース」に決定。革の厚さは2mmです。1枚革で作る場合は2~2.5mmくらいの厚さがいいように思います。
革をカットする場合は型紙から作るのですが、革の厚さを考慮しつつ立体物の型紙を起こすのは私には難しいので大体の大きさにカットしてから、現物に合わせながら調整していきました。
パーツのカットが終了。この後目打ちで穴を開けて縫い合わせていきます。
革を縫い合わせる
先にパーツ類を付けておきます。手縫いの感じが出るので太めのステッチが個人的に好きです。4mmの菱目打ち+エスコード(太)の黒を使っています。ストラップ環の取り付けパーツは側面が物に当たった時にクッション代わりになるかもと大きめに作りました。
おそらく最大の難関、側面と底面を縫い合わせます。糸を締め付ければ歪みますし、緩めにすれば糸が浮いた感じになるので力加減が結構難しいです。
仕上げ作業
縫い合わせが終わりました。裏側から見ると汚い仕上がりですが最後に目隠しするので大丈夫です。しかし少し形が歪んでしまいました。前側のレンズ下の革が細くなっている部分に力が入りすぎたようですが、今回は「味」ということにしてそのまま続行です。
最終的にカチッとした仕上がりにしたいので革の硬化剤を塗ります。その名も「カタメール」、分かりやすいです。説明書きには「革の両面からたっぷり塗って60分乾燥」と書いてあるのですが銀面(表面)に塗ると変色することがあるので、床面(裏面)だけに軽く塗って乾燥を3回繰り返しました。床面にたっぷり塗ると銀面に染み出すことがあるので、軽く塗るのを繰り返す方がいいと思います。
※グリップ上のパーツ部分には塗っていません。
汚いものにはフタをする、ということで内側にフェルトを貼ります。
見た目もキレイになりますが、革が硬化剤で固くなっているのでコスレ防止に良いと思います。紙で型を作って合わせて切ると簡単です。フォルトは100円ショップでGETしました。貼り付けは速乾木工用ボンドを使用しています。
最後に底板を貼り付けてケースは完成です。底板は「ヌメ革赤:2mm+ヌメ革黒:3mm」の2枚合わせです。厚さ5mmとちょっと分厚いですがこれには理由があります。
ケースとカメラの固定にマンフロットの「R116 138 [1/4ネジ]」というものを選んだのですが三脚のプレート用のパーツなのでネジ部分が少し長めにできています。その距離をかせぐためにある程度底面に厚さが必要でした。
しかしこのネジ、2個で1300円とかなり高い。1個500円くらいにしてほしいところです。エツミの止めネジなどお手頃価格のものもあるのですが、底に三脚穴が開いているため物自体が結構大きめなので今回は使いませんでした。
ケースに付ける時は締め込みすぎ防止のため、柔らかめの革端切れでワッシャーを作ってはさんでおきました。
なんとか完成
レンズ下部分が歪んでいます。次はもっと慎重に縫い合わせたいと思います。
なんとか形になりました。赤だと女子っぽいかなと思いましたが、太めの黒ステッチがカジュアルな感じで「カメラおっさん」でも大丈夫そうです。しかしいつも出来上がってからあちこち気になります。まだまだ上手くなりませんね。すでに作り直したい欲求が出てきています(笑)。とりあえず今回は試作ということで、今度作る時は「コバ(縁の面)の処理」と「縫い合わせ」をもっと丁寧にしたいと思います。
裏は全面開いているので操作やEVFの視認性は問題なしです。
現物合わせのおかげか精度はまあまあ高く仕上がったと思います。現物に合わせながら作業をする場合は薄い布にくるんだりして、カメラに傷などを付けないように注意してくださいね。
少し使用して「赤が明るい」と感じたら、オイルなどで少し落ち着かせてみようと思います。