中華デジタルアンプは低価格サウンドバーを上回る
先日リビングで音楽を聞くために「S.M.S.L」のパワーアンプ「SA100」を導入しました。しばらく使っているとカチカチだった音も多少角がとれていい感じになってきています。
リビングのテレビにはヤマハのサウンドバー「YAS-108」をつないでいるのですが、試しに「SA100」にRCA接続してみたところ「YAS-108」を上回る音質で驚きました。(個人的に)
まず声の明瞭さ。「YAS-108」にも声を聞き取りやすくする「クリアボイス」という機能がありますが、「SA100」システムの方が圧倒的に聞き取りやすいです。それから映画などの音量のバランスが非常に良い点。「YAS-108」でアマゾンプライムビデオの映画などを見ていると、効果音はやたらデカイのに声が小さいということが多いです。これは5.1chのコンテンツを2chのシステムなどで見ていると起こる現象です。5.1chでは音声などはセンタースピーカーから出る様に振り分けられています。なので2chのシステムではバランスが悪くなります。「YAS-108」は5.1ch対応なのですが、上位機種の「YSPシリーズ」とは違って疑似5.1ch(スピーカー自体は2.1ch)なのが原因かと思い、いつも音声出力をステレオにしていたのですがそれでも奥に引っ込んだ感じになっていました。(TVの内蔵スピーカーより全然マシでしたが)
しかし「YAS-108」は実際2.1chであの形なので、純粋な2chのスピーカーシステムの方が上回るのは当然かもしれません。ということでテレビも「YAS-108」から「SA100」のシステムに移行することにしました。
音質と使い勝手
TVの音声を「SA100」経由で聞くだけならRCAケーブルでTVとアンプをつないでしまえば終了です。しかしそれには1つの弊害がありました。
音量の調整がアンプ本体でしか出来ないということです。「SA100」にはリモコンが付いていないですからね。リモコンがあったとしてもチャンネルはTVのリモコン、音量はアンプのリモコンと使い分けるのは面倒です。そのあたりの使い勝手はTVと連動する「YAS-108」に軍配が上がります。
それならばと「RCAステレオミニ変換ケーブル」を使ってイヤホンジャックから出力させてみました。これならば音量調整はTVのリモコンから行えます。
結果は当然のごとく音が非常に小さい。パワーアンプのボリュームをMAXにすれば普通に聞こえるのですが、音楽を聞くたびに音量を調整し直すのは面倒です。ボリュームを絞り忘れて音楽を再生なんてさせた日には爆音でスピーカーが痛むかもしれません。
オーディオテクニカのAT-HA2を購入
イヤホンの出力を大きくするなら当然ヘッドホンアンプです。サイズ、価格、レビュー等を参考にオーディオテクニカの「AT-HA2」を購入いたしました。
TVとステレオミニケーブル、間にノイズフィルターをはさんで「AT-HA2」につなぎ、フロントの3.5mmからRCA変換ケーブルでアンプにつなぐ形にしてみました。
最終的な形はこちら。ノイズフィルターは入力側から出力側に付け替えました。TVからのノイズをカットした方が良いかと思ったのですが「AT-HA2」のボリュームをMAXにしているので出力側につけた方が効果的でした。ノイズフィルターは気休めのつもりだったんですが効果は絶大。これをつけるとホワイトノイズがほとんど消えました。
結果としては「AT-HA2」のボリュームをMAXにしてノイズフィルターを挟むことで、ホワイトノイズも無くRCA接続と同じくらいまで音量を上げることができました。これでTVのリモコンで音量調整が可能になるので「YAS-108」から入れ替えができました。アンプはどちらも24時間点けっぱなしにしてみましたが「AT-HA2」は発熱無し(冷たいまま)、「SA100」はほんのり温かい程度です。D級アンプで消費電力も気にする必要はないので安心して運用できそうです。