靴の色が服装に合わなくなった
最近嫁さんのファッションが変わってきました。以前はフェミニンなものを好んでいたのですが、年齢と共に落ち着いた雰囲気の服装が多くなったので、茶色の靴が合わせづらくなったとのこと。「あしながおじさん」というメーカーの靴で、履きやすくて気に入っており「同じものの黒を買おうかな?」とも思ったらしいのですが、買い直すと1万円以上するし、この茶色もまだまだ履けるしと、しばらくどうするか悩んでいました。
そんな中嫁さんが「黒の靴クリームを塗ったら黒になるのかな?」と言うので調べてみると、革用染料を使えば靴を染め替えることができるそう。染料も数百円で買えそうなので、思い切って(旦那の私が)チャレンジしてみることにしました。ちなみに茶色の靴に黒の靴クリームを塗っても汚くなるだけでやってはいけないそう(笑)。
革の脱色をする
まず下準備として元の色を脱色しなければいけないとのこと。「黒にするのだからいきなり塗っても大丈夫じゃない?」とも思ったのですが、これをきちんとやっておかないとキレイに色が入ってくれないらしいです。脱色には「アセトン」と「シンナー」のどちらかを使えばいいらしいので、家にあったペイント薄め液を使用してみました。
シンナーはアセトン(身近なものだと除光液)と違い非常に匂いがキツイのでベランダでやっていたのですが、この寒い時期&揮発するシンナーで指先がめちゃくちゃ冷たくなります。写真は左足だけやってみたところです。そんなに色が抜けている感じはしないかもしれませんが、黒などの濃い色にする場合は表面の光沢がなくなってマットな質感になればOKみたいです。
スピランを使って染色する
両足の脱色が終わったら染色に移ります。スピランというアルコール染料と色止めのためにレザーコートを購入。2つで1,300円ちょいでした。
写真は2回重ね塗りしたところです。最初はムラにならない様に布で塗っていたのですが、布がぐんぐん染料を吸うのでもったいなく感じ、途中から筆塗りに変更。筆塗りでも黒なのでムラは全然気になりませんでした。写真ではもう十分黒に見えるのですが光を当てると奥に茶色を感じたのでこの後さらに2回塗り重ね、合計4回塗りました。
完成。キレイに仕上げるコツは丁寧な下準備。
そして完成したのがこちら。スピランで染色後、レザーコートも3回塗り重ね色止めもバッチリ。1日置いてから靴クリームと撥水クリームを塗って磨いて終了。予想以上にキレイに仕上がりました。これなら誰も元は茶色だったと気が付かないでしょう。
しかしよく見ると色が入っていない箇所が。やはりキチンと脱色しないと染料が入らないんですね。場所として見えない位置なので嫁さんから「全然OK」をいただきました。溶剤で落としきれなかった部分は、メラミンスポンジでこすっておくとキレイに染まるそうです。脱色の後に細かい隙間などは一度こすっておいた方が良さそうですね。
手間はかかりますが革靴の染め替えは以外と簡単で面白かったです。染料を使ってオリジナルカラーの革靴を作ってみるのも楽しそうですね。